赤ひげ会のブログ

タイ東北地方で活動しているアジア子ども教育センター(ACEC)の支援を行っています

「赤ひげ会」のみなさま、ACEC送金にご協力いただいたみなさま

                              2021年4月5日

 

「赤ひげ会」のみなさま、ACEC送金にご協力いただいたみなさま

                     

                                 赤石和則

 

 しばらくのご無沙汰でございます。みなさま元気で日々お過ごしのことと存じます。世界中で「新型コロナウィルス感染症」の猛威がおさまらず、2020年1月中旬に日本でも発症が確認されてから、早や1年3カ月近くが経過しました。日常生活も、仕事や社会活動のスタイルもずいぶん変わりました。コロナ禍は、私たちの生き方そのもの、また社会のあり方そのものを考え直す大きなきっかけを提起しているのかもしれません。

 

そうしたなかで、本年春期のACEC(アジアこども教育センター)への送金も、無事に行うことができました。河崎早弥加さん(会計・送金責任者)が、これまでの赤ひげ会からの送金状況、また最近のACEC活動報告をまとめてくれました。この報告によれば、2011年の送金以来、総額は381万7044円に達しています。詳しくは別紙をぜひご覧ください。

 

赤石の近況報告

 私自身は、2019年3月の拓殖大学退職後、日本語学校の校長を務めてきましたが、2021年3月末日をもって退職の運びとなりました。拓大時代の兼務期間も含めると、合計4年間の勤務でした。学ぶところ多く、私の関心領域を大きく拡大させることとなりました。

 

例えば同じ在住外国人でも、合法的かつ職業的に恵まれた外国人と、日本の労働力不足を補うことを第一目的として来日した労働者(技能実習生など)とでは、雲泥の差があることが分かりました。

 

技能実習生や特定技能労働をめぐる問題も、最近よく報道されるようになりました。話せば際限なくなりますので、在住外国人をめぐる問題について、ぜひ機会を見て、あらためてみなさまに報告したいと存じます。

 

 もうひとつの報告は「グローバル教育フォーラム(GEF)」についてです。GEFは、私がこの間、何人かの教育関係者たちと進めてきた任意の団体です。このGEFが「赤ひげ会」と相互協力関係をつくりあげていくこととなりました。当面は、ホームページ(HP)やブログを通じて、相互の活動紹介を行っていきます。そのなかでさまざまな活動を推進していきます。GEFに関心を寄せてくれる人たちにも、赤ひげ会の存在を知らせ、国際協力への参加の輪が広がることを期待しています。

 現在、このGEFのHPを新規作成中です。近々に正式アップの予定ですが、速報版(暫定版)を読むことができます。代表あいさつ、赤ひげ会コーナーにぜひお目通しください。完成版は、もう少しカラフルに、また文字も読みやすくする予定です。

 

グローバル教育フォーラム

https://globaleduforum.org

 

 GEFは、HPで国際分野の諸課題、国際協力や国際教育等についての情報提供、また評論・エッセイの掲載も計画しています。また団体としては、公開講座セミナー、東北タイなどへの現地訪問ツアーなども計画していきます。

 

赤ひげ会の今後の活動について

(1)ACECへの資金援助

みなさまの協力が続く限り、今後ともACECへの送金を実施していきたいと考えています。私たちの送金が、現地の子どもたちを対象とした「移動寺子屋教室」などの実施を可能にしています。報告によれば、2021年度は10校での実施を計画しています。タイでは、バンコクやコンケンなどの都市部と、東北タイ(イサーン)の農村部との教育の「質」の違いが大きな問題となっています。ACECが実施する移動寺子屋教室は、子どもたちに勉強や読書のよろこびを教えるだけではなく、教員たちにも「参加型の教育手法」「創意工夫の授業方式」を習得してもらう良い機会となっています。

(2)現地との交流、訪問活動

 これまでも、ほぼ毎年にわたってタイへの現地ツアーを実施してきました。百聞は一見に如かず、ACECもいつでも日本からのイサーン訪問を待っています。問題は「コロナ禍」が続く中での現地交流をいかに進めるかです。残念ながら直接の訪問が困難ななかで可能な方法は、オンラインでのバーチャル交流です。ACECのニッタヤーさんの案内で、農村の最新映像も流してもらうことができます。移動寺子屋教室、子どもたちの声、農村風景などを流してもらいます。みなさまにも参加してもらいながら、何回かのお試しセミナーを経て、できれば新しい支援者にも参加してもらいたいと考えています。前述の「グローバル教育フォーラム」との協力で、講座・セミナー企画のひとつとして、幅広く参加者を募集していきたいと思います。有料企画になればさらにありがたい限りです。

(3)日本のみなさんへのいっそうの広報

 赤ひげ会のブログの充実、グローバル教育フォーラムとの相乗り広報などを通じて、社会的にいっそうの広報宣伝を工夫していきたいと思います。具体的には例えば拓殖大学の社会人講座受講生(修了生)、拓大国際学部、國學院大學経済学部、早稲田大学法学部、東京都立短期大学など、赤石がこれまで授業やゼミナール、サークルを受けもってきた大学の卒業生たちの目にとまることを願っての広報です。もちろん一般のみなさんの関心を引くような内容の工夫も重要です。

 

 これまでのように、早くみなさんとの熱い会合が開催できることを、心から願っています。元気でお過ごしください。

 

赤石和則

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