赤ひげ会のブログ

タイ東北地方で活動しているアジア子ども教育センター(ACEC)の支援を行っています

ACECについて

こんばんは。いつもブログを読んでいただきありがとうございます。本日はACECについて改めてどのような団体であるかをご紹介いたします。

 

ACEC(Asia Children's Education Center)アジア子ども教育センターと言います。

 

1994年に設立された教育支援NGOで、初代代表は杉浦直樹氏です。タイ人スタッフのニッタヤー・アンシラー氏を中心に活動を行なってきました。

 

タイ東北地方コンケンに事務所を構え、東北タイ(イサーン)を中心にタイ中部・北部など20県で活動しています。

 

活動場所については毎年一県を選び支援活動を行なっています。本当に支援が必要か見定めて、農村部における教育格差を解消し、農村部であっても都市部と平等な教育の機会を与えるため選定しています。

 

現在は杉浦直樹氏はACECから退き沖縄県に在住しています。ニッタヤー氏がACECの代表を務め、ご主人のパンヨー・チャイヨータ氏と活動を行なっています。

 

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     ニッタヤーさん         パンヨーさん

 

「支援される側の視点に立った支援」をモットーに、持続可能な支援、本当に支援を必要としている子どもたちに届く支援を目標に活動を行なっています。

 

主な活動を紹介します

 

【給付型の奨学金支援(返済不要)】

奨学金を必要とする家庭を直接訪問し、生徒と話をして、生徒の学力や家庭環境を鑑みて支援するか判断しています。対象は中学1年生から大学・専門学校まで。これまで約300人の生徒が奨学金を受け取りました。

 

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        奨学金授与式の様子(2012年)

 

奨学金の使い道は自由です。学費の支払いだけではなく、勉強するために必要な物品の購入など生徒が自由に使う事ができます。

 

一人当たりの年間奨学金

中学生:3000THB(約1万円)

高校生:5000THB(約1万7千円)

大学生:12,000THB(約4万円)

 

頂いたお金は、ACECは中抜きをする事なく、全て生徒に渡しています。

 

移動図書館

農村部には本が不足しています。農村部の子どもたちに読書の習慣を身につけてもらうために、これまで130箇所以上の農村や学校を訪問しました。そして様々な種類の本を届けてきました。移動図書館として訪れるだけではなく、各農村や学校に本の寄贈も行いました。

 

読書から得られる道徳心や心の育成に重きを置いています。

 

【移動寺子屋教室】

農村部の学校は先生の数が足りていません。ODAにより学校は建設されますが、その後の運営は自治体任せになるケースが多く、資金面に問題がある自治体では先生の数が不足して学校の運営に問題が生じるケースがあります。その結果、十分な教育を受けられず、農村部と都市部で教育格差が発生しています。

 

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        移動寺子屋教室の様子(2005年)

 

移動寺子屋教室では、農村部の小学生〜高校生を中心に学力向上を目指す取り組みをしています。読書や読み聞かせ、歌、ゲーム、図面工作、プリント学習を行い子どもの基礎学力の向上を図ります。

ただ勉強を教えるのではなく、人間としての正しい生き方、やさしさ、思いやり、誠意を持ちお互い助け合って生きてゆく事の重要性も指導しています。

 

【スタディーツアー】

毎年、大学生が東北タイを訪問して農村滞在を行うツアーのサポートを行なっています。赤石ゼミや赤ひげ会でもお世話になりました。スタディーツアーを通して農村部の生活を体験し、現場のリアルな姿を学んできました。 

 

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      農村滞在の様子(2005年 ブアゲーオ村)

 

 

活動資金はACECを支援してくださる支援者からの寄付により賄われています。これまで23年間、寄付のおかげで活動を続けてくる事ができました。ですが、支援者の高齢化が進み今後も継続して寄付が集まるか不透明な状況です。

ACECの活動を継続していくためにも、これまでACECに関わった事があるみなさまの温かいご支援を求めています。

 

赤ひげ会を経由して支援していただくと用途は以下のとおりです。

 

①「移動寺子屋教室」にかかる費用(ガソリン代や子供へのお菓子など)や、ニッタヤー夫妻の人件費。その他ACECの活動に必要な経費に使用されます。

奨学金で支援されたい場合、その旨をお伝えいただければ赤ひげ会を経由して現地に伝えます。

 

振込先は以下の通りです。

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 ゆうちょ銀行

店名   008(ゼロゼロハチ)

口座番号 7729456

名前   アカヒゲカイ

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皆様からのご支援をお待ちしております。ご不明点などありましたら、コメント欄にご記入ください。お答えさせていただきます。

 

 

参照文献

拓殖大学国際学部タイ研修 研修報告書 ナームチャイ〜19人19色のあしあと〜(2008年)

イサーン日記(タイ・タマダー研究/赤石和則 2004年)