【コンケン訪問記】ACECインタビュー（主に奨学金）とまとめ

２０２０年１月１２日から１４日までコンケンへ行ってきました。コンケンではアジア子ども教育センターのニッタヤーさん・妹のカイナパーさん・パンヨーさんにお世話になり移動寺子屋教室の参加と奨学生宅へ訪問することが出来ました。

滞在中、奨学金制度について聞いてみました（ACEC行きつけのビュッフェのお店で）。滞在のまとめと合わせてご覧ください。

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Ｑ：去年1年間に支援した奨学生は何人ですか？

Ａ：41人です

Ｑ：中学生・高校生・大学生の内訳は？

Ａ：小学校4年～6年（8人）、中学校（16人）、高校（3人）、大学（14人）

Ｑ：中学生・高校生・大学生の奨学金の金額は？

Ａ：小学校（1000Ｂ）、中学校（3000Ｂ）、高校（5000Ｂ）、大学（12000Ｂ）

Ｑ：奨学生を決める基準・ルールは何ですか？

Ａ：移動寺子屋教室を実施し、訪問先の学校の先生の紹介を受ける。そして家庭訪問しインタビューして決定します。先生の評価は「勉強ができる」「家庭の状況」「良い子である事」です。

Ｑ：奨学金支援している日本人はいますか？

Ａ：3人です。村田さん（2人を支援）、フジオさん（6人を支援）、河崎（1人を支援）

この質問の中にある、「奨学生を決める基準・ルールは何ですか？」の答えを今回の訪問を通じて目の当たりにしました。

それは移動寺子屋教室から始まります。ACECは国の支援が入りにくい農村部の学校へ赴き出張授業を行います。読み書き公衆衛生や道徳を教えるのはもちろんですが、この時、学校の先生から生徒の情報を得ているのです。生徒の家庭状況や成績や人間性について等です。

そして、先生から推薦をもらった生徒の自宅へ訪問しニッタヤーさんはインタビューをします。インタビューし、人間性や家庭状況をみて奨学金を贈るか決めます。

以前ニッタヤーさんは奨学金を贈りたい子について「親の手伝いをきちんと出来る子」「誠意のある良い子」とおっしゃっていました。そんな子どもたちを育てることで「親と社会を変えていく事ができる」とニッタヤーさんは信じています。

人間的に良い子どもを支援すれば、人々への助けもしてくれる人が育ちます。そして必ず社会のためになります。そういった想いがACECの奨学金支援には込められています。つまり、「ただ成績が良いから」「勉強できるから」では選考されないのです。

この話はもう７年以上も前、ニッタヤー夫妻が日本へ来日された際に聞かせて頂いた内容ですが、いま現場に来て、あの言葉の意味が分かりました。お二人はこの芯を持ち続けて活動されています。実際にお会いしたドリームさんはお手伝いもしながら勉強もし、セパタクローの選手になる目標に向けて頑張る努力家さんで魅力的な女の子です。彼女には夢を叶えてほしいと切に願っていますし、支援を続けていく覚悟でいます。

しかし、子どもたちはまだまだたくさんいます。訪問したワンへオ学校にも礼儀正しく元気な生徒がたくさんいました。きっと奨学金支援の対象になる子がいるでしょう。彼ら彼女たちの教育の未来を守りたい。そう思いました。

移動寺子屋教室と奨学金支援は密接に関係していることが今回の訪問を通じて分かりました。どちらが大切、ではなく、どちらも大事、です。だから、これからも継続して支援を続けていきます。皆さんも、少額でも構いません。たまーにでも構いません。ACECを応援してください。ACECを応援することで、イサーンの子どもたちが笑顔になります。その笑顔は私たちを笑顔にしてくれます。

これにてコンケン訪問記は終了です。短い時間でしたが中身の濃いひと時を過ごすことができました。お別れの日、ウボンの学校で書いたという絵を持たせてくれました。立派な額縁に入れてあり、どこかでお披露目できればなぁ、なんて思っています。

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