赤ひげ会のブログ

タイ東北地方で活動しているアジア子ども教育センター(ACEC)の支援を行っています

【コンケン訪問記】移動寺子屋教室に参加しました

2020年1月12日から14日までコンケンへ行ってきました。コンケンではアジア子ども教育センターのニッタヤーさん・妹のカイナパーさん・パンヨーさんにお世話になり移動寺子屋教室の参加と奨学生宅へ訪問することが出来ました。

 

滞在二日目は移動寺子屋教室に参加しました。場所はペチャブン県ワンへオ学校です。コンケンから300キロ近く離れていますので、ペチャブン市内のホテルに宿泊し、朝8時に学校へ出発しました。ワンへオ学校には9時半に到着しました。

 

f:id:AkahigeACEC:20200201212503p:plain

 

f:id:AkahigeACEC:20200124222839j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124222900j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124222905j:plain

 

 

 

 

ワンへオ学校は全校生徒32人、幼稚園生19人と小さな学校です。先生は4人いらっしゃいます。移動寺子屋教室は全校生徒が参加していました。

f:id:AkahigeACEC:20200201212737j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211640j:plain

 

 

 

 

 

到着した時には皆さん集会スペースに集まっていて、「サワディーカップ」とあいさつするとみんなから元気よくあいさつを返してくれました。ニッタヤー先生は授業の中で日本語のあいさつも教えていますので、「おはよう」や「ありがと」といった言葉も交わしました。 私も簡単なタイ語で自己紹介をしました。

f:id:AkahigeACEC:20200124222928j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124222940j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124222950j:plain



 

 

 

アイスブレイクが始まりました。ニッタヤー先生が元気よくタイコを叩きながらおなじみの「ようこそのうた」を歌います。うたいながら日本語のあいさつに触れることができる、ACEC名物のうたです。

f:id:AkahigeACEC:20200124223023j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124223005j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124223054j:plain

 

 

 

 

 

次はリーディングの時間です。自作教材(空き缶や化粧箱を活用)で人生の良い教えを伝えています。

主な教え…善行をする・子どもの義務・勉強する・寛大さなど、生きる上で人として大切なことを伝えていました。

子どもたちは読んで暗記し、ニッタヤー先生の前で発表します。その後ニッタヤー先生が解説し道徳を教えています。発表出来た子にはご褒美をプレゼントしていました。

f:id:AkahigeACEC:20200124223108j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200124223205j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201210832j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201210911j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201210854j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211046j:plain

 

 

 

 

 

 

続いて創作の時間です。テーマを与えて各自自由に絵を描いていました。今回は日本から来たゲスト(ニッタヤー先生は子どもたちに「さやかお父さん」と紹介)へ感謝を伝える内容で各自創作してくれました。ここで書いてくれた絵は、一人ひとり私に手渡ししてくれました。どれも心温まる素敵な絵で、感動しました。頂いた絵は全て大切に持ち帰りましたので、近日中にブログで発信したいと思います。

f:id:AkahigeACEC:20200201211106j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201210937j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201210957j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211152j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211202j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211233j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211308j:plain

 

 

 

 


移動寺子屋教室は勉強だけではありません。子どもたちが楽しみなのはおやつの時間です。ACECが用意した菓子パンと、日本から持参したおやつをプレゼントしました。みんな喜んでくれて、「ありがと」と言ってくれたのが嬉しかったです。また、農村部では手に入りにくい生活物資などの支援も行っており、シャンプーや洗剤、日本からの支援物資のプレゼントも行いました。

f:id:AkahigeACEC:20200201211556j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211440j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211406j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211745j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211507j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211531j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211519j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211006j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211546j:plain

 



 

 

およそ2時間の移動寺子屋教室はあっという間に終了しました。子どもたちの笑顔が魅力的で、みんな楽しんでいる姿が印象的でした。

 

昨年の訪問で基礎知識を得られていたので、今回の訪問ではより深く活動内容を知ることができました。そこで感じたことは、移動寺子屋教室は「人が人として守るべき大切なことを教えている場」であることです。「感謝」「思いやり」など道徳はもちろん、農村部で生活する人たちへの支援など、学校や地域コミュニティーと寄り添っていることを肌で感じました。

 

ACECが地域・学校から信頼されているからこそ、きょう初めて訪ねた日本人に対しても歓迎の態度を示してくれたのだと思っています。それはつまり、日ごろからACECはしっかり活動をしている証です。

f:id:AkahigeACEC:20200201222343j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201211610j:plain

 

 

 

 

ワンへオ学校の子どもたちは、先生や大人に対する敬いの心をしっかり持っています。皆さんとても礼儀正しく、心穏やかに生活されているのかなと感じました。

 

以前とある番組でイサーンが取り上げられていました。そこに映っていた農村の方が「サバーイチャイ」(心が気持ちよい)と口にしていました。お金はないけど食うに困らない。心が疲れない。だからサバーイチャイだと。これが農村部の本来の姿であり、ワンへオ学校の子どもたちもそう育っているのかと思いました。

 

残念ながら、貨幣経済流入で農村部にもともとある生活スタイルは崩れ、借金に苦しむ家族は増えています。その結果、バンコクなど都市部へ出稼ぎ労働と家族離れ離れの生活を余儀なくされている家庭が多数存在します。それは子どもたちから教育の機会を奪う事に繋がります。

 

ACECは小さく微力な団体ではありますが、この問題を直視し、子どもたちへ教育の機会を設け続けるために移動寺子屋教室を各地で開催しています。その為には安定した資金が必要です。今後も私は継続した支援を続けていく事を約束しました。ぜひ、皆さんもACECを応援し支援をよろしくお願いいたします。 

f:id:AkahigeACEC:20200201211621j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201222506j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201222534j:plain

f:id:AkahigeACEC:20200201223108j:plain



------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

赤ひげ会では支援へのご協力をお願いしています。一口1千円から、何口でも構いません。ACECの活動をサポートし、未来ある子供たちへの持続的な支援のために、ご協力よろしくお願い致します。

 

振込先

 ゆうちょ銀行

店名   008(ゼロゼロハチ)

口座番号 7729456

名前   アカヒゲカイ

------------------------------------------------------------------------------------------------------